照手の庭

■先日竣工した、「照手の庭」です。
カースペースと庭の境界を曖昧にすることで、広さを感じられる空間になりました。

①

② ③ ④

工事は竣工しましたが、「庭」の完成はまだ先です。
雪が解けて、木々の新芽が吹く頃に最初の完成(見ごろ)を迎えます。
芝生もあおくなり、庭が徐々にこの場所に馴染んでくるはずです。
その後、経年変化の過程で素材が表情を変え、木々は生長します。
施主様ご自身が花や草木を植えたり、今植えられている何かが枯れてしまったり・・・。
庭はどんどん変化していきます。
そういう意味では、今後もずっと完成はあり得ないのかもしれませんね。

ひとつの敷地の中で、建築という不動のものがあります。
そこに人が住み、庭という変化に富むものが加わって、やっと住宅は呼吸をはじめます。
物質的な「家」が、生命を宿した「家庭」になるわけです。
施主様ご家族は、そういった豊かな空間の中で生活できる喜びを知っている方々でした。

出会いに感謝します。

/坂下晃司

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