■幼稚園に通う二男坊が描いたドラえもんです。
ボクらが知っているドラえもんは、内側の円が目のところを通っているはずです。
それに、鼻やヒゲもありますよね。
子どもなので、インプットしたものを正確にアウトプットする技術がまだ無いのです。
そう言ってしまえばそれまでなのですが、
見れば見るほどそれを超えた味があるように思えてきます。
忠実にドラえもんを描きあげるよりも、子どもらしくていい。
何より、息子のキャラクターを知っているボクにとっては、とても彼らしい絵なのです。
この「らしさ」が大事なんだと、時々考えることがあります。
常識と大きく異なっていても、その人らしさがあれば愛されるものに変わる。
日常の会話の中で、「アイツらしいな」とかよく言うのには愛が込められていますよね。
子どもはそういったことを、頭で考えずに自然体で大人に見せてくれます。
6歳の彼は「これはドラえもんだ!」と、力強く言い張ります。
そこに迷いや、うしろめたさはありません。
純粋で、正直です。
ドラえもんの内側の円が目のところを通った時、彼は少し大人になり、
そしていつの日か、「自分らしさ」について考え苦悩する時がやってくるのでしょうか。
/坂下晃司